積水が地面師に騙された

積水ハウスは、売上高約2兆円を誇る大手住宅企業だ。その大企業が、“地面師”と呼ばれる詐欺グループに55億円を騙し取られた。そして、事件をきっかけに当時の会長と社長が責任をなすりつけ合い、1月に開いた取締役会で互いの「解職動議」が出て、最終的に会長が辞任する事態が勃発した。

積水ハウスは3月6日、「分譲マンション用地の取引事故に関する経緯概要等のご報告」「当社取締役会の議事に関する報道について」という題名のついた二つの資料を公表した。前者は詐欺事件、後者はトップの内紛に関するものだ。前者の「報告」資料は地面師詐欺の概要を説明している。

事件は、積水ハウスの東京マンション事業部が2017年3月、東京都品川区西五反田にある約2000平方メートルの不動産(廃業した旅館の土地・建物)の売買情報を入手し、マンション用地として購入に動いたことが発端だ。