レナウン破綻 負債160億円

(株)レナウン 代表毛利憲司氏の破綻はコロナ倒産というには違和感がある。

業績は30年近く低迷し、数年おきに人員整理と事業縮小を繰り返してきた。それでも回復することはなく赤字と僅かな黒字を繰り返していた。

親会社・山東如意科技集団の子会社への売掛金を回収できない異常事態によって2019年12月期は67億円の最終赤字に陥っていた。

レナウンの凋落を振り返って感じるのは、企業が変化しないことのリスクである。同社のビジネスモデルは、大まかにいえば30年くらい変わっていない。現在の主力ブランドは「ダーバン」「アクアスキュータム」「シンプルライフ」「エレメント オブ シンプルライフ」「インターメッツォ」「エンスウィート」「アーノルドパーマー タイムレス」など。百貨店や量販店向けのブランドが大半で、顔ぶれは1990年代とほとんど同じなのだ。ブランドが変わらなくても顧客の新陳代謝が進めば問題ないのだが、同社の場合はそのまま高齢化している。

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  1. 今後のスケジュール

    ■再生債権の届出(6月19日まで)
    5月下旬頃までに、東京地方裁判所から債権者に債権届出書の用紙が送付される。同封の記載要領に従って債権届出を行う。

    ■報告書等の提出(7月17日まで)
    レナウンが民事再生手続開始の時点における財産の価額を評価した報告書及び民事再生手続開始に至った事情等を記載した報告書を裁判所に提出する期限。

    ■認否書の提出(7月17日まで)
    債権者の債権届出の内容をレナウンで調査のうえ、債権認否書を作成して裁判所に提出。各債権者は一般調査期間において、その認否の状況を確認することができる。一般調査期間は2020年7月27日~7月31日まで。

    ■再生計画案の提出(8月17日まで)
    管財人が再生債権に対する弁済率、弁済方法などを定めた再生計画案を作成し、裁判所に提出。裁判所は、再生計画案を各債権者に送付。債権者集会の招集通知ならびに議決票も同封する。

    ■書面投票・債権者集会(10月中旬頃)
    債権者各位の投票により、再生計画案の可否について議決。投票した債権者の過半数、かつ総債権額の2分の1以上の賛成により可決される。

    ■認可決定(10月中旬頃)
    再生計画案が可決された場合、その再生計画が遂行される見込みがないと認められるような場合を除いて、裁判所は再生計画を認可。この認可決定の確定により、債権者各位の権利が再生計画記載のとおりに変更(債務の一部免除等)される。

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