比・大統領選マルコス氏確実

マルコス氏は故マルコス元大統領の長男

フィリピンの大統領選挙は9日に投開票され、1986年まで約20年にわたり独裁政権を敷いた故マルコス元大統領の長男、フェルディナンド・マルコス元上院議員(64)が当選を確実にした。

「経済発展を果たした」と父の業績を積極的にアピールして、若者から高い支持を獲得。人権侵害が相次いだ元大統領時代の再来防止を訴える弁護士のレニー・ロブレド副大統領(57)らを上回った。

地元メディアの非公式の暫定結果によると、開票率81・80%でマルコス氏が2631万3353票を獲得し、ロブレド氏(1255万4852票)らを突き放した。

マルコス氏は86年の「ピープルパワー革命」で元大統領が失脚すると一家で米ハワイ州に亡命。父の死後、91年に帰国し、一族の地盤・北イロコス州の知事や上院議員を歴任した。

2016年に出馬した副大統領選では、ロブレド氏に惜敗した。その後、父が発令した戒厳令時代以降に生まれた世代への浸透を狙ってソーシャルメディアを活用。「ボンボン」の愛称で、国民の平均年齢が25・7歳(20年)と若いフィリピンで支持を広げた。

比・大統領選マルコス氏確実」への1件のフィードバック

  1. Manny Pacquiao
    フィリピンの次期リーダーを決める6年に1度の大統領選挙の投票が9日朝、全国各地で始まった。
    即日開票し、一両日中に大勢が判明する見通しだ。事前の世論調査ではフェルディナンド・マルコス元上院議員(64)が優勢を一貫して維持してきた。大統領選と同時に実施される副大統領選は、マルコス氏と連携し、ドゥテルテ大統領の娘であるサラ・ドゥテルテ氏(43)南部ダバオ市長が優勢だ。

    パッキャオ候補は1995年、16歳の若さで初めてフライ級タイトルを獲得。そこからスーパーウェルター級まで6階級制覇を成し遂げ、昨年ボクシング界から引退したが、国民的人気に後押しされて大統領選挙に立候補した。

    マニラ市内で開かれた集会に向かうパッキャオ候補は、支持者らと自撮り写真に収まったり、ボクシンググローブにサインしたりなど、行く先々で熱狂的歓迎を受けた。
     最近の支持率調査では3位に付けているパッキャオ候補だが、選挙の行方に関しては楽観的で、「腐敗政治家を刑務所に送り込み、貧困層に住居を無償で提供する」と公言している。

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