安倍元首相 撃たれ死亡

安倍氏 選挙応援演説中背後から狙撃され倒れた

奈良市の大和西大寺駅前で街頭演説中、安倍晋三元首相が狙撃された。

その瞬間の映像に銃弾のようなものが映っている。

映像は、銃声が聞こえる直前に安倍元首相の背後から白い煙を上げて2発。1発目は不発。

この直後、安倍元首相は倒れた。

奈良県警は、奈良市の山上徹也容疑者(41)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。

報を受けて、昭恵夫人(60)は、東京・渋谷から近鉄大和八木駅まで移動した後、大勢のSPに囲まれながら車に乗り込んで午後4時55分頃、搬送先の奈良県立医大病院(奈良県橿原市)に入った。その8分後、安倍氏の死亡が確認された。

安倍元首相 撃たれ死亡」への2件のフィードバック

  1. 事件の流れを映像で振り返る

    奈良市の近鉄・大和西大寺駅の北口から約50メートルの交差点内にガードレールで囲まれた一角がある。安倍元首相はそこで自民党の現職参議院議員、佐藤啓氏の応援演説をしていた。

    自民党関係者の拍手を受けながら、演説台に上がる安倍氏を写し、背後にいる男性には気づいていない様子だ。若く見える男性は、カジュアルな服装で黒いバッグを斜めがけにしている。

    安倍氏の演説が始まって数分後、この男性が前に移動し始め、午前11時半ごろ、破裂音が2回響き渡り、安倍氏は地面に倒れる。

  2. 発言や政策から、その歩みを振り返る

    政治一家に育つ

    安倍氏は1954年生まれ。祖父は第56、57代首相を務めた岸信介氏。大叔父は第61〜63代首相を務めた佐藤栄作氏。

    衆院山口4区選出の当選10回。成蹊大学卒業後、神戸製鋼所に入社。父・安倍晋太郎元外相の秘書を経て、93年に衆議院初当選。

    自民党幹事長、官房長官などを歴任、2006年に首相に就任。第98、96、97、98代の首相を務めた。

    「美しい国」にっぽん

    2006年の第1次内閣では、憲法改正や教育改革などに取り組む方針を示し、戦後生まれとしては初めてとなる内閣総理大臣に就任した。

    小泉構造改革を引継ぎ加速させる方針を示し、国家像として「美しい国」を提示した。

    2007年の参院選で惨敗。その後、健康問題を理由に退任した。

    アベノミクスを推進

    安倍氏は第2次政権の約7年8カ月の間、金融緩和と財政出動と成長戦略の3本の矢からなる経済政策「アベノミクス」を推進。円安・株高が進んだ。14年と19年には消費税率を引き上げた。

    五輪招致、「アンダーコントロール」発言

    13年には、20年東京五輪・パラリンピック(開催は21年)の誘致で、懸念されていた東京電力福島第1原発の汚染水漏れ問題について「アンダーコントロール」と発言し、波紋を呼んだ。

    特定秘密保護法、安保法制など成立

    日本の安全保障に関する、特に秘匿することが必要であるものを「特定秘密」に指定し、漏洩した場合の罰則などを定めた「特定秘密保護法」、集団的自衛権の一部行使を可能とした「安全保障法制」、犯罪を計画段階から処罰する「共謀罪」法などを成立させ、世論を二分することもあった。

    モリカケ・桜で権力の私物化批判

     

    また、安倍氏や妻・昭恵氏の関与が追及された「森友・加計」学園問題のほか、国の予算を使って毎春開催していた「桜を見る会」の問題を巡っては「権力の私物化」と指摘された。

コメントを残す