2024年 大発会 初値271円安3万3193円…
大発会のセレモニーを前に、能登地震の犠牲者を悼み黙とう。
2024年最初の取引となる大発会の4日、東京株式市場で日経平均株価(225種)の初値は、前年12月29日の終値に比べて271円12銭安の3万3193円05銭をつけた。午前の下げ幅は一時、700円を超えた。
前日の米株式市場でハイテク株を中心に主要株価指数がそろって下落した流れを引き継いだ。半導体関連銘柄の下げが目立っている。
東証を傘下に持つ日本取引所グループ(JPX)の山道裕己・最高経営責任者は「本年は新NISA(少額投資非課税制度)が始まる象徴的な年となる。貯蓄から投資への流れがいよいよ大きく加速していく1年になると思っている」と述べた。
式典の冒頭には、石川県能登地方を震源とする地震と羽田空港での事故を受け、参加者が黙とうした。例年行われている打鐘は見送られた。
機体焼失✈日航株一時2.5%安 全員脱出評価で終値は上昇🛬
4日の東京株式市場で日本航空の株価が一時、前年末終値比69円安となった。
羽田空港で日航機と海上保安庁の航空機が衝突した事故により欠航などが業績を下押しすると懸念された。乗客乗員が全員脱出し死者が出なかったことが評価され、終値は21円高の2796円だった。
事故は2日に発生。札幌発羽田行き日航機が焼失した。日航によると、航空機の損害見込み額は約150億円で航空保険が適用されるという。
中堅証券関係者は「年始の運航に影響は出たものの損失は限定的と判断され、買い戻す動きが出た」と分析した。