銃で撃たれた!

暴力団の抗争は、一般人にとっても決して無縁のものではない。それを如実に示す事件が起こった。

現場は埼玉県飯能市の住宅街。「知人の男性が倒れた」との119番通報があったのは、9月29日午前1時15分頃のことだった。

消防が駆けつけたところ、50歳の男性が路上で血を流して倒れており、搬送される際、こう話したというのである。

六代目山口組ナンバー2 高山清司若頭出所間近なのである。全国紙の社会部デスクが言う。

「腹などを撃たれて重傷を負った被害者は塗装業を営む一般人です。ただし、彼の兄は『任侠山口組』幹部。兄を狙うつもりが、人違いで弟が銃撃されたという見方も出ている。

現場は繁華街などではなく、住宅街の路上。犯人は数発の銃弾を発射しており、一歩間違えば、流れ弾が近隣の家や通行人に当たっていたかもしれないのだ。

銃で撃たれた!」への2件のフィードバック

  1. “山口組分裂”

    日本最大の指定暴力団「山口組」が「六代目山口組」と「神戸山口組」に分裂したのは2015年。17年には「神戸山口組」を割って出た幹部らによって「任侠山口組」が結成され、抗争が繰り広げられてきた。そして現在、“三つの山口組”の周辺がかつてないほど緊迫している。

  2. 山口組ナンバー2出所へ

    恐喝罪で実刑判決を受け服役している指定暴力団六代目山口組ナンバー2の若頭高山清司受刑者(72)が府中刑務所を出所した。

    国内最大勢力の山口組分裂から約4年、分裂に関係するとみられる事件で死者は計9人に上る。一触即発の状況が続く中での出所に警察は警戒を強めている。

    関係者は「直系組長、特に執行部は出所に戦々恐々としている」と声を潜める。金にシビアで、意に沿わない幹部を切り捨てるという高山受刑者から離脱団体への報復命令などが下り、抗争が激化する可能性があるからだ。

    高山受刑者は六代目山口組の篠田建市組長(77)と同じ「弘道会」出身で篠田組長が銃刀法違反罪で服役していた時も、傘下組織に多額の上納金を要求して資金を増やし、忠誠を誓わない幹部を追放するなど強権的な支配体制を敷いたとされる。

    建設業者から4000万円を脅し取ったとして京都府警に逮捕され、懲役6年の実刑判決を受け2014年6月に収監。強権的支配や弘道会出身者の優遇などに不満を募らせていた13団体の組長が15年8月に離脱を表明して神戸山口組を結成し、16年3月に警察庁が対立抗争状態と認定した。

    その後、任侠山口組が神戸山口組から離脱して以降、三つどもえ状態が続いている。警察庁によると分裂に関係するとみられる事件は15年8月~今年6月に122件発生、計7人が死亡し、4月には神戸市で神戸山口組の中核団体「山健組」の與則和若頭(65)が弘道会系組員らに刺され重傷を負った。

    神戸市にある弘道会の関西拠点前で組員が撃たれたほか、愛知、群馬両県の六代目山口組系組事務所で報復とみられる事件が続発した。今月10日には山健組前で2人が射殺され、弘道会系幹部が逮捕された。

    関係者は「出所前に示しを付けた」とみている。出所当日の高山受刑者への襲撃も予想され、別の捜査幹部は一般人が巻き込まれないよう最大限の警戒態勢で臨むと語る。

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