木下富美子都議 無免許運転

12月10日冬季ボーナスをめぐり地検が動いた!

東京地検は19日、5月から7月にかけて計7回、東京都板橋区や新宿区で無免許運転を繰り返したとして、木下氏を道路交通法違反で在宅起訴した。その一方、問題となっていた7月の当て逃げは不起訴となった。

12月10日には、都議たちに204万円の冬季ボーナスが支給される。木下氏はかたくなに辞職しない意向を示しているが、4年前の木下氏の初当選の時に応援した東京地検出身で元衆院議員の若狭勝弁護士は「在宅起訴が辞職に踏み切るいいタイミング」と話した。

2017年の都議選で、都民ファーストから出馬し、初当選した木下氏。街頭演説で応援した若狭弁護士はこう振り返る。

「当時、木下氏は頼りがいのある感じがしたし、期待していました。私も真剣に、力を入れて応援していました。駅前での街頭演説は一度だけではなく何度かしましたね。集会にも出席しました。それだけに今回は非常に残念です」

木下氏は今年7月2日、東京都板橋区高島平3丁目の交差点で、免許停止中にもかかわらず、無免許運転で衝突事故を起こして逃走したなどとして、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)と道路交通法違反(報告義務違反)の容疑で書類送検されたが、こちらは不起訴と判断された。

木下富美子都議 無免許運転」への1件のフィードバック

  1. 木下都議は今年7月2日、東京都板橋区高島平3丁目の交差点で、免許停止中にもかかわらず、無免許運転で衝突事故を起こして逃走したなどとして、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)と道路交通法違反(報告義務違反)の容疑で書類送検されたが、こちらは不起訴と判断された。

    木下氏は公式ホームページで、被害者には「10月半ばに示談をお受け頂きました」と弁明していた。若狭弁護士は不起訴になった理由をこう考える。

    「被害者のケガがそれほど重いものではなく、示談ができているということが背景にあったからでしょう。ケガが重かったら違っていたかもしれない」

    7回の無免許運転で在宅起訴となったが、禁固以上の実刑が下ると都議を失職することになる。どんな量刑が予想されるのか。

    「これまでは、木下都議も、罰金程度で済むのではないかと思って動いていたふしがある。おそらく、罰金では済まないと思います。無免許でしかも常習性がある。地検側からは懲役刑が求刑され、判決も懲役刑になる可能性が高いと思います。ただし、執行猶予はつくと思います」

    木下氏は4カ月ぶりに登庁した9日、記者団に対して「ぜひ続けて欲しい、また力を貸して欲しいというお声があることも事実であります」と辞職しない意向を示した。

    ☆議会出席の要請を断り、”逃亡”

    だが、木下都議の選挙区を歩いてみると、ポスターはがされ、「続けてほしい」どころか「ろくでもない」「応援して恥ずかしい」と酷評のオンパレードだった。

     都議会から2度の辞職勧告決議を受けてもなお、都議職に未練たっぷりの木下氏。自宅には帰らず、ホテル暮らしなどをして”逃亡”し続けた。

    11月18日に議会運営委員会に出席を求められ、自民、都民ファースト、公明、共産、立憲民主の5会派が各10分ずつ、事情を聞く予定だったが、前日になってメールで「体調が再悪化した」と議会局に知らせてきて欠席。議運委は改めて24日に要請した。「メールと書面を郵送しました。返事はまだありません」(議会局の担当者)。

    若狭氏は今後の展開をこうみている。

    「議運委は重要な委員会で、議会を円滑に運営するために検討し、方針を決めるところです。そこに呼び出されているにもかかわらず、次も出てこないということになると相当強い立場で望まざるを得なくなるのでは。おそらく、議長があと一度くらい召喚状を出すでしょうが、除名の手続きへと向かう可能性もある」

    議員定数の3分の2以上が出席した本会議で、4分の3以上が賛成すると、議員の身分を失わせる「除名」となる。そうなる前に、木下氏は行動しなければならないと、若狭氏は言う。

    「在宅起訴が辞職のいいタイミングだと思います。木下さんは性格的にもそんなに悪い感じではないし、いろいろと人のことを思いやれる人。過去、辞職して再起した議員はたくさんいるので、もう一度、挽回してがんばるためには除名なんかされない方がいい。『これ以上、都民あるいは都議会に迷惑をかけることはできません』と言って辞めるのが一番いい形と思いますね」

    若狭氏によれば、「4年前、木下氏が初当選してからは付き合いはなく、今年7月の都議選でも応援はしていない」という。

    木下氏が初当選した翌年、地元・板橋区の老舗の洋食店で計10万円の費用でパーティが開かれた。洋食店の店主はこう振り返る。

    ☆都議会では除名も検討

    「木下さんは数回、うちの店へやって来たことがあります。『パーティで使いたいんですが』と相談された。10万円と言っても、飲み放題をつけて1人5000円くらいのパーティでした。集まったのは一般の人たちのように見えました」

    厨房白衣を着た店主は「私は無党派。第三者的にみると、木下さんはゼロから始めたほうがいいんじゃないですか」と言った。

    ☆木下氏はなぜ、都議を辞めないのか。

    「結局、彼女は、議員職であることがただただ、大好きなんでしょう。最初はこんなにこじれるとは思わなかったんでしょうね」(元都議)

    東京都の議会局によると、都議の冬のボーナスは「12月1日の時点で在職していれば満額支給されます」。支給日は12月10日で、額は204万5022円だ。

    ひとつ気になることがある。都議の報酬は条例上決まっていて、月額「81万7600円」だが、木下氏は記者団に「月額報酬は64万円。欠席していた3カ月分の報酬192万円をNPO法人に寄付した」と語っていた。なぜなのか。

    「おそらく、手取りが64万円ということ。私の経験でいうと、研究会の会費や所得税などが引かれた金額が振り込まれていました」(元都議)

    毎月の報酬というのは15日に支払われるので、11月分はもう支払われているという。

    「いつからいつまでの3カ月分の報酬を切り取ったのか、具体的にどこのNPO法人に寄付したのかはわからない」(都庁関係者)

    木下氏は問題発覚後に都民ファーストの会を除名になったが、同党特別顧問の小池百合子知事は事故翌日の7月3日に木下氏の選挙の応援に入って当選を後押ししている。

    「私自身も応援したことは大変恥じるべきことだと思っております」と9月に会見で語った小池知事は、しばらく自宅療養していたが、21日から公務に復帰する。そろそろこの問題に決着をつけてほしい。

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